遠目の子鬼
僕は、そう切り出して…そう、切り出してから、何をするつもりなのかと自分に自分で尋ねた…いや、尋ねると言うよりは、責めて居るのだ。さっきの事は、見てない事にする事が一番の策ではないか?あれは、英二となっちゃんの秘密だ。
僕は何も見て居ない。そのスタンスを押し通すべきじゃ無いのか?
「どうした、保孝、緊張してるのか?」
何時もと変わらない英二の笑顔、そう、そのまま聞き流すのが、一番の対策だ…でも、さっきの光景…僕は英二となっちゃんの行動を見てしまったのだ。
そして、僕は今、はっきりと気がついた。僕はなっちゃんが好きだって。
小さなころからそうだった様に思える。本心に気が付いた時には既に手遅れ…そのまま時間の流れに任せて事が解決するのを待ち、幸運な事に時間は出来事を解決する。
「え、そ、そんな事無いよ。だって三回目じゃ無い?」
強がって見せた。そして同時にさっきの光景が目に浮かんだ。
僕は何も見て居ない。そのスタンスを押し通すべきじゃ無いのか?
「どうした、保孝、緊張してるのか?」
何時もと変わらない英二の笑顔、そう、そのまま聞き流すのが、一番の対策だ…でも、さっきの光景…僕は英二となっちゃんの行動を見てしまったのだ。
そして、僕は今、はっきりと気がついた。僕はなっちゃんが好きだって。
小さなころからそうだった様に思える。本心に気が付いた時には既に手遅れ…そのまま時間の流れに任せて事が解決するのを待ち、幸運な事に時間は出来事を解決する。
「え、そ、そんな事無いよ。だって三回目じゃ無い?」
強がって見せた。そして同時にさっきの光景が目に浮かんだ。