白黒先生-二重人格彼氏-

な、なんでそんな鬱陶しそうな顔すんの!?


だめだ、全く唯の不機嫌(?)の意味が分からない。


あたしのせいなの?


「アンタさぁ…そろそろ気づいてやんないと…」


「ったく、おい沙耶っ! 面倒なことに呼ぶんじゃねー!」


唯の言葉を遮って、用事を終えた瑛があたしに向かって何か吠えている。


「面倒なことって…そりゃないでしょ!」

「うっせ! 面倒つったら面倒なんだよ」


瑛は頭をクシャクシャにしながらひどく疲れたような表情をしている。


「…で、どうだったの? 告白!」


興味深々にあたしは聞いた。


「なっ…お、おまっ…何で知ってんだ!?」


珍しく、必死で動揺している瑛。

ちょっとだけ顔が赤い。


あーおもしろいっ♪


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