白黒先生-二重人格彼氏-


「あの子可愛いから…てっきりOKしたんだと思った…」


「俺だって馬鹿じゃねんだよ…顔だけで選ぶかこのバカ」


そうなんだ…。


それにしても、あの子…瑛のタイプっぽかったから。


なんでだろう…、それにいつも瑛は、告白されてもこんなにキッパリ即振っちゃうことなんてなかったのに…。


やっぱり、最近の瑛は変だよ。



「瑛…何か最近、いつもと違うよね? どうかした?」


あたしは瑛の顔を覗き込む。


幼なじみとはいえ、ちょっとだけ心配なんだけど…。


「別に…何もねぇよ?」


「そう? ま、まさか…好きな子でもできた!?」


「はァ!?」


冗談で言ったつもりが、瑛は真に受けたようで。








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