白黒先生-二重人格彼氏-

♪キーンコーンカーンコーン…♪


その日の放課後。


えと…今日は唯が委員会だから、先帰ってるんだっけ。

一人かぁ…。


暇だし…瑛でも誘おっかな??


「瑛ー! アホ瑛ー」


相変わらずHRから居眠りしている瑛。


あたしは眠っている瑛の耳元で大声で名前を呼ぶ。


「がっ…!?」


突然瑛がムクッと起き上がる。


「おー、おはようサン♪ 瑛」


「おっおま…なんだよっびっくりしたじゃねーかっ」


瑛はよほど驚いたのか、口をパクパクさせている。


金魚みたい…金魚瑛…。


「…プッ…」


しまった、自分の考えたことに自分で吹いてしまった。


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