白黒先生-二重人格彼氏-


「二人かよ! しゃーねぇな…付き合ってやるよ」


「あ…別に、嫌だったら無理にとは言わないけど」


「そ…そんなこと言ってねーよ! 付き合ってやるっつってんだろ」


お…おう!?

予想外にムキになる瑛に、きょとんとするあたし。


なんか…いつもに増してガキっぽい!


「んじゃ、遠慮なく♪ どっか寄ってく?」


「あぁ…俺腹減った」


「ならマックで決まり! 瑛おごってくれる?」


「ア…アホか。割り勘だ」


可愛こぶっておねだりしてみたつもりが、瑛にチョップを食らった。


そうですよね、キモいですよねすいませーん。


あたしは「はーい…」と小さく返事をして、瑛と教室を出た。


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