白黒先生-二重人格彼氏-

「ふーん…瑛ってそんなにメールするタイプだったっけ」


「ま、俺人気者だから、来るわ来るわメールが」


「何それっ、あたしにはあんまり送ってこないクセにっ」



ドムッ


カシャン


冗談まじりで瑛をどついたつもりが、瑛は「おわっ」とマヌケな声をあげて、持っていたケータイを地面に落とした。



「わ…ごめんごめん!」



めずらしくボーッとしてるなぁ…。


何か、隙のある瑛って…変。



「ったく…暴力反対だぞ」


「やー、ごめんって!」



あたしはしゃがんで瑛のケータイを拾う。


良かった、傷も付いてないみたい。


その時、ふとケータイの画面が目に入った。



「こ、これって…」