白黒先生-二重人格彼氏-
「おや…おはようございます二人とも」
瑛の背中を睨みつけながら歩いていた途中。
ふと背後から呼び止められる。
「今日もお二人で登校ですか? 仲が良いですねぇ…先生、羨ましいですよ」
のわ…朝から最悪。
神谷先生って、どこにでも居るよね。
シンシュツキボツってやつ?
「だーから、あたしらはそんなのじゃないです」
「そーだよ大和っ! それに大和には彼女の二、三人居るんじゃねぇの?」
かっ、彼女の二、三人!?
まさか…こいつに!?
「残念ながら居ませんねぇ…居てほしいものです。…まぁ、今狙ってる最中ですけどね」
目が合った気がしたのは気のせいだろうか。
…そう思いたいものだ。