白黒先生-二重人格彼氏-

バタン。

屋上のドアが閉まる音がした。

一人、取り残された、あたし。


ふと、目の前に何か光る小さなものが落ちているのを見つける。

近づいて拾ってみた。

「ピアス…?」

ブラックのストーンが付いた、シンプルなピアス。

あの人が落としたのかな?

頭の中でさっきの出来事をゆっくり、ひとつひとつ反芻してみた。


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