白黒先生-二重人格彼氏-
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その日の夜だった。
「ふんふんふーん♪」
あたしはお風呂上がり、鼻歌を歌いながら二階にある自分の部屋へ。
瑛、今までと変わらなくしてくれて、良かった。
自分の思ってることちゃんと伝えられたし。
この件に関しては、先生にお礼を言わなきゃいけないかも。
あたしは閉まっているカーテンをチラッと少しだけ開けて、隣の家の明かりを確認する。
住宅街だから、一軒と一軒の間がせまい。
大きな声でも出したら、聞こえそうな距離。
先生、ほんとに隣に住んでるんだよね。
今日も帰り遅いなぁ…。
女の人とでも遊んでたりして…!?
…って、あたし何考えてんだろ。
自分の思考回路をぶっちぎりたくなった。
あたしは急いでカーテンを閉めると、ベッドにダイブした。
その時。
ドンドンッ…
「…な、なにっ!?」
外から、大きな物音が聞こえてきた。