白黒先生-二重人格彼氏-
「…そ、それでね……その、突然…キ、キス…された」
さっきまでのうっとりモードは吹っ飛んで、言いながら顔を赤らめる。
あぁ、噛みすぎだよあたし…。
恋愛経験浅いの、バレバレじゃん…。
『キスぅ!? 名前も知らない男に!?』
「う、うん…や、やっぱり変だよねぇ!?」
驚きを隠せない唯。
『変っていうか…誰なの? その人』
「んー…あたしと同じ高校だって言ってた…多分、生徒かなぁ。とても先生には見えなかったし」
あたしはクッションをさらにきつく抱きしめて、うずくまる。