白黒先生-二重人格彼氏-

白とピンクの可愛い花で飾られている校門も、ひどく寂しげ。

ポツンと一人、学校の玄関に立ち尽くす。

ちょっと待って…もしかしてもう始まってるの!?

どうしようもない焦りに襲われる。

確か体育館でやってるはずだけど…。
途中から入るのも…ヒンシュク…。


「ど、どうしよ…」

やり場のない思いをポツリと呟く。


「そこの君……どうしました?」


ふいに、返ってくるはずのない返事が背後から聞こえてきた。


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