白黒先生-二重人格彼氏-
もしかして、誰か居る!?
先生とかかもっ!!
「あ、えと…遅刻しちゃって、それで、もう誰もいなく………て」
安心しつつ後ろを振り返った。
その時。
あたしの言葉が途切れた。
「あぁ……君ですか」
あたしの目の前に立っている男は少し驚いたようにそう言った。
どこかで見たことのある栗色の髪。
銀色のいかにも頭の良さそうに見える眼鏡。
優しそうな笑顔が、あたしの体温を一度上げる。