白黒先生-二重人格彼氏-
「…あ……っ」
聞きたいことは山ほどあるはずなのに、それが言葉に変換できない。
どうしたの、あたし!!
思考回路をフルに回転させてみるものの、その原因も見つからなかった。
あんたは誰ですか!?
何者ですか!?
あたしは今からどうすればいいんですか!?
どうしてあたしにいきなりキスしたんですかっ!?
頭の中で疑問だけがどんどん溢れてくる。
あわわわ…パニック状態。
「…くす」
ふと微かな笑い声で我に返る。