白黒先生-二重人格彼氏-

あたしは慌てて前を見た。

するとそこには。

「こら神谷せんせ、まだ紹介してないじゃないですか…ええと、神谷先生はこのクラスの副担任になりました」

『きゃあぁぁああ』
『マジ───っ!?』

今度は女子が騒ぎ出す。

いちいち騒いじゃって、忙しいクラスだな、もう。

って、マジで?

「倉橋さん、皆さん。一年間よろしくお願いしますね」

そう言って神谷先生はニッコリと笑った。

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