白黒先生-二重人格彼氏-
「んな…あ、はい」
なんでこっち見んの!?
とか思いながらも、一応返事しておく。
そうか、副担任なんだ…。
あの人。
「沙ー耶、聞いてる??」
「うぇっ!? あ、きーてる」
唯と一緒に校門に向かって歩いている途中。
ぼーっとしてたあたしの顔の前で唯がブンブン手を振っている。
「ほーんと、うちのクラスって美男美女の先生揃っちゃったよねぇ」
「あぁ…確かに。二人とも顔いいから、生徒が男女共に騒いで大変」
「だよねぇ。もしかしてあの二人、デキちゃったりして!?」
唯がいつもよりワントーンテンションの高い声で言った。