白黒先生-二重人格彼氏-

階段を昇っていくにつれて、あたしの期待とワクワク感も比例して上がっていく。

でも、3階立てはキツい…。
運動不足かも。

「はぁ、やっと着いた…」

息を切らしながら、屋上へと続くドアノブを握る。
ぐっと力を込めて、ひねった。

開いて……る!?

ギィッと鈍い音を立てて、ドアは大きく開いた。

その先の空には、爽やかな青空が広がっていた。

おぉおお…これが憧れてた屋上…!!
初めて行くかも…。

胸を躍らせながら、一歩一歩前に進む。

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