白黒先生-二重人格彼氏-

「わぁ…ほんとに誰も居ないや」

昼休みとかになるとたくさん人集まるし…こんないい場所、独り占めできるなんて、貴重なんじゃ…。

そんなことを考えながら、空を見上げる。

風が頬を、髪を撫でていって、スカートもひらりと翻す。

そのまま上を見上げながら、前へ歩いていく。
何歩か、つまずかずに歩けていた、その時。

ゴツッ

「いてっ……いたたた」

足を何か固い物体にぶつけてしまった。

慌てて足元を確認すると、そこにはベンチが置いてあった。

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