白黒先生-二重人格彼氏-
「もう…いいです、あんたみたいな人。何言ったって無駄だと思いますから」
「…んだな」
あたしが呆れながら言った言葉に、先生がぼそりと何か反応する。
よく聞き取れなかった。
「何です?」
「お前、他の女と違うんだな」
「はぁ!?」
言ってる意味が、全っ然分かんない。
やっぱりこの先生、意味分かんない。
「コッチの俺に、そんな威勢よくかかってきた女なんか、初めてだ」
先生は、とびきりの笑顔を見せる。
こ、怖っ!!
顔は笑ってるけど、心の中ではすんごいことを企ててるように見えた。