白黒先生-二重人格彼氏-

「ホラホラ、近所迷惑でしょーが! 高校生にもなってガキっぽいことしないの!」

唯があたし達に向かって叫んでいる。

なんだか、そこらへんのお母さんみたいだし…。

「唯からも言ってやってくれよ、こいつは…ったく、いつまで経っても成長しねぇからよ」

「何だとぉ!? 瑛、もっぺん言ってみなーっ!」


ドムッ

「わぁっ!?」

瑛に向かってすごい形相で振り向いた瞬間。

また誰かにぶつかった。

今日は、よく人にぶつかる日だ。

そんな悠長なことを考えながら、その人を見あげる。

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