白黒先生-二重人格彼氏-
あぁ~あ、あたしって本当バカ。
前見て歩かないから、こんな目に遭うんだ。
自分のバカさ加減にうんざりしながら、足をさすっていると、ふと気がつく。
「すぅ…すぅ…」
座りこんだあたしの隣に、ベンチが置いてある。
耳を澄ませてみると、そのベンチの上で、規則的な寝息がたっているのが分かった。
「やばい…もしかして、誰か寝て…た??」
さっき足をぶつけた衝撃で起こしてしまったんじゃないかとビクビクしながら、立ち上がってベンチを上を確認する。
一瞬で目を奪われた。
…そこには、見知らぬ男の寝顔があった。