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今日のデートで発見したこと。

由貴君は甘いのが大好きらしい。

男だからって、甘いのが駄目なわけじゃないと、ファミレスで力説してくれた。

力説した後、目の前に聳える大きなパフェを幸せそうに頬張っていた。


「…甘党、か」


間食した後、胃袋が大きいのかそれともただ単にデザートは別腹とでも言うのか、アイスクリーム屋でアイスを買っていた。

どんな胃袋だ。

正直、食べ物を全然口にしていないのにもかかわらず、私は胸焼けを起こしていた。


―ブーッ…


携帯が鳴る。

手を伸ばして開ければ、そこには由貴君からのメールがあった。


―今日はありがとなっ!

また今度、遊びに行こうぜ。

じゃあまた明日。


あぁ、嬉しい。

由貴君からのたった一通のメールでこんなにも満たされる。


「おやすみ」


呟いて、ベットに潜る。

今夜はいつもよりもぐっすりと眠れそうだった。

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