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「千佳君って意外と積極的だよね」
「そうでもしないと和泉と夏休み中会えないだろ」
さらりと何でも無いように言った千佳君に、顔に熱が集まる。
夏の暑さにやられた。
それは自分かそれとも色々と問題発言をする千佳君か。
「…でも、」
「もう由貴は居ないんだ、遠慮しない。だから遊ぼう」
接続語がなんだか間違っている気がする。
前後の繋がりがあまり読めない。
頭は冷静にツッコミを入れているのに頬は依然として熱い。
それは夏の暑さだとは決して言えない熱。
「いや、あの」
「お二人さーん!」
「なに?」
何か言おうと口を開いた瞬間、クラスメイトに呼ばれる。
そこには片手に紙とペンを持った男子。
「夏休み中に花火大会と、プール、海、あとバーベキューをするのでお知らせ。後で日程表配るから。ちなみに強制参加拒否権ナッシング!」
ぐっと親指を立てる男子に千佳君が親指を立て返した。
「グッジョブ、佐中」
「だっしょー!!」
着々と進む夏休みの予定。
胸が、熱い。