ねぇ、聞こえてる?

疑い

-学校-

…きっとわかってくれるよね…。

「純ポ…話があるの。」

「…何?」

昨日喧嘩したせいか、やけにつめたく言い放つ。

私は静かに純ポの席の前の椅子に座った。

「…あのね…私この前マックで相談があるっていったよね。」

下を向きながらコクリとうなずく純ポ。

「あの時、好きな人の話だったの。
それで…私の好きな人は…颯なんだ…。私も好きなの!!言いにくかったんだ…黙っててごめん。」

すると今まで黙ってた純ポがにらみながら言った。

「私がどれくらい颯のこと好きかわかってる?じゅりも好きだから何なの?颯に近づかないでね。」

そう言って歩いていってしまった。

…わかってくれなかった。

でもね…

ホントは知ってる。

…純ポ…ホントは頑張ってるの知ってる…。

オシャレなんてあまりしてなかったよね。

メイクも…

すごく可愛くなってる。

きっと颯に好きになってもらうために頑張ったんでしょ?

それにくらべて私は颯に好きなってもらうために何もしてない…

私負けない…。

純ポに負けないよ。

今はこんな仲になっちゃったけど、純ポは分かってくれるって信じてるから…。




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