血の果て



「結局行くんだったら断った内に入らないわよ!」


後悔するように、昨日の伯父との電話を思い出していたら、追い撃ちを掛けるようにリカの喚き声が頭を打つ。


「式の打ち合わせには行くよ」

「どうぞ、ご勝手にッ!」


ったく。

ヒステリックな彼女のご機嫌をとるのはいつもの事とは言え、やはり気分は良く無い。



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