血の果て



長屋の家賃も払えず家を追い出され、悪びれも無くノコノコと俺の前に姿を現し。

あろう事か、リカやこの家の物を侵食して行く。

何の権利が有って?

俺の母親と言う権利か?

自分で放棄していながらそんな権利───何様のつもりだ。


考えれは考える程怒りが込み上げ、愚痴っぽい思案にまた気が減入った。



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