血の果て



────…‥



  ガタン…‥



「─────?」


どれくらいの時が過ぎたのだろう。

不快な音が、意識を呼び覚ます。


「ン…‥────?」


眩しい。

 ───そうだ。

電気、付けたままだったな。


夜になるとめっきり冷える空気に身を縮込めると、だらだらと躰を起こす。



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