血の果て



   ガタガタ



「?」


まだ、寝惚け眼の目を擦りながら、音の鳴る方を見た。

時刻は午前3時30分過ぎ。


「────何やってんだよッ」


いつの間にか、仕事部屋から出て来ていた老婆が、リビング脇のクローゼットの扉を半開きにし、立って居た。



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