血の果て



「当たり前でしょ!?
昨日も言ったけど、私そんなにお人好しでも、出来た人間でも無いわ」


こう言う時だけ問題を譲る彼女に腹立たしく、情無くも有った。

女とは、こんな惨い生き物か。


リカは捨て台詞を残すと、あっと言う間に身支度を整え、ブルガリの香水と共に部屋を出た。



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