血の果て



これから続く長いローンに愁眉を寄せてはみたが、それでもここは、二人のラブラブ愛の棲息区域。


そんな臭い台詞も似合わないくらい、彼女は今───頗る怒っている。

しかし、この場を乗り越えるべく、俺は強行突破を試みた。

男と女の最大のスキンシップ。


女なんて、抱いてしまえば怒りも治まる───…‥なんてつもりで。


だが、同じスキンシップでも熱烈な平手打ちが飛んで来た。


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