血の果て



「誠、美沙緒。今日から恭一が一緒に住む事になったからな」


小児病棟を退院したその足で、4才の俺は伯父の家に連れて行かれた。



   大きな家



何度か、まだ母親の存在が有った時に来た記憶はあるが、そのたび子供心に思った。

俺のボロアパートとは違いすぎる、と。



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