血の果て



暫くは円満、それで良かった。





「きょうチャン、おかわりは?」


不機嫌丸出しで、伯母が嫌々な声で聞く。

伯父、我が夫への体裁も有り、一応、〝おかわりは?″と聞くだけ聞く。


「…‥いらない」


本当はもう少し食べたかった。
だけど、聞かれた瞬間にコタツの中で足を蹴られる。
向かいに座る誠の足で。



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