血の果て



しかし、餓鬼の体はあっけなく撥ね飛ばされ、頬に拳を喰らう。


「偉そうな真似すんなッ!」


誠に殴られた傷が痛くて、吐かれた言葉が痛くて泣いたんじゃ無い。

小学生と言う無力な躰が、幼い知識が────悔しくて悔しくて。









翌朝。

腫れた俺の顔を見ても、誰も何も言わなかった。



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