血の果て



「解ってたんならなんで現れたんだよッ! アンタなんか、────死んでりゃ良かったんだよッ!」


哀れな瞳から涙を溢し、震える口唇が何かを語ろうとする。
が、声にはならず老婆は鳴咽を漏らす。



同情なんて──…‥。





同情なんてしたくもない。





俺はそのままリビングを出ると、リカの香りが残る寝室に飛込んだ。









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