血の果て



きっと─────。

こんな俺の姿は、救急で運ばれて来た人間を案じて、駆け込みうろたえた哀れな身内────とでも写っているのだろう。

そう思われるだけでも癪に触る。





廊下を曲がると処置室の前のソファーで、昨日のお巡りが明らかに俺の到着を待っていた。



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