血の果て



一瞬、リカが帰って来ているのだろうかと期待したが、違う。

鍵を持たないコイツが出た後、そのままだったんだ。


だが廊下に続く、有るはずの無い靴跡を見た瞬間、そんな悠長な思いは消え去った。


「なッ…‥!」


慌て靴を脱ぎ捨て、リビングに入る。



< 221 / 316 >

この作品をシェア

pagetop