血の果て



「小笠原さんって、…‥可愛いいよね」


え? と表情を変える。


「いつだったか、事務所でコーヒー、煎れてくれただろ?」

「あ、はい」

「あの時にも思ったんだけどさ」


俺は話しながらソファーから立ち上がった。


「知ってる? ショートカットが似合う人って、本当の美人が多いんだよ」


ゆっくり隣に座り直すと、彼女は警戒するように仰け反った。



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