血の果て



落ちる日射しに、一瞬目が眩みそうになる。



 ───俺は鬼畜だ。



冷淡な心にもう色は無く、ベルトを絞め直した。


だんだんと激しく鳴るドアの音。

鍵を開くと、今にも泣き出しそうな老婆が顔を出した。




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