血の果て
「いや、その、何だ。
 ───恭一もまんざら会いたく無かったわけじゃないだろ」


はぁ?
今更何言ってんだよ。


「ま、どう言ってもお前の《母親》には変わりはないし」

「ちょ、伯父さん…‥」

「気持ちは解る。
 ───今更、だろ?」

「解ってるならなんで?」

「一昨日、市の福祉から電話が有って───…‥連絡先がワシらの所しか見当たら無かったらしい。
とりあえず引き取ったものの───正直言って、ワシらにも───…‥手に負えなくてな」
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