血の果て



   カタン…‥






物音に、目がぼんやり反応したものの、躰は動かない。


「恭一ッ!?」







母が《買い物》に出てから2週間近く経った頃。



餓死か、凍死寸前の小さな命を救ってくれたのは伯父だった。



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