血の果て



『おじたん、かぁしゃんいつかえってくるの?』

『───すぐ、さ。恭一が良い子にしてたらな』


真っ白なシーツ。
真っ白な壁。

小児科の病院のベッドの上、捨てられた事にも気付かず、何度も尋ねた。







でも。









その人は帰るどころか、何の音沙汰も無かった。



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