血の果て



  《行方不明》



その存在は簡単に片付けられた。





それから俺は伯父夫婦に引き取られた。

住所変更を出す際に発覚した事は、俺はこの世に存在して居ないと言う事。






出生届けさえ、出されていなかった。









複雑な手続きを繰り返し、俺の戸籍が出来き、新たに生を受けたのは、既に5歳を過ぎる頃だった。




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