血の果て


いや。
待てよ。

禽獣だっていいじゃ無いか?

コイツはなんの躊躇いも無く、俺を捨てたんだ。


姨捨山───確かその昔、殿様のお触れで、年老いた母親を息子が山へ捨てに行く話しだ。

結局は泣きながら、その母親をまた山へ迎えに行って、床下で匿うんだったっけ?



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