血の果て



長い廊下を一歩一歩踏みしめる度、俺の心拍数もボルテージを上げる。


「フゥ」


発揚するように、何度も吐く深呼吸に汗がジワリ。



ふと。
立ち止まった。


「ちょっとココに居ろ」


踵を返し、意を決したように俺は玄関を目指した。



そうだ。
意気なり会わせるのも。

まず説明して、それから、それからだ。



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