血の果て



「警察って…‥」

「道に迷ってたみたいだから、気の毒なんで連れて来ました、って。
言いようは何だってあるでしょ!?」

「そんな事しても、また伯父さん経由でココへ戻って来るさ」


八方塞がりの答えに、リカは苦い顔で押し黙った。



彼女の気持ちも解る。

いきなり、こんな────…‥だから。


「どうするのよ」

「俺だって弱ってる」


それっきり。
また会話は千切れた。



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