血の果て


「───んでだよ」

「え?」

「何で───、今更母親面してノコノコ現れるんだよッ!」

「あ…‥」


ハッとした顔で、俺に眼差しを送る老婆。


「何なんだよッ! いったいアンタはッ!」

「ご、ごめ…‥」


発露した感情が。
怒りが。
憎しみが。

止められ無かった。

大噴火したのはリカでは無く、俺の方。


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