窓恋 ~先生、好きでいさせて?~
あっ・・・。



向こう側の校舎に、人影が見えた。


この時間に教室にいないとしたら、先生しか考えられない。



スーツを脱ごうとする男の人。


どうやら、ジャージに着替えるらしい。


うっ・・・これじゃ覗きじゃん。



私が机にうつ伏せになりながら見ていると、


「おいっ!渡貫!」


「ん・・・っ?」


「お前何やってるんだ?」


私は担任に、出席簿で頭をコツンとされた。



私は椅子にちゃんと座りなおすと、


「すみません・・・。」


と、一応謝ってみた。




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