窓恋 ~先生、好きでいさせて?~
お風呂から出ると先生は、休憩所でビールを飲んでいた。


「せ・・・。」んせい。とは呼んだら駄目だね。


「拓海さん。」


先生はびっくりしたような顔をしていた。


もしかして、初めてちゃんと呼んだかな?


「亜美・・・。」


先生は嬉しそうに私を手招きして呼んだ。


先生の足の間に座らされ、ちょっと風呂上りだから暑かったけど、それもまた肌で先生の温度を感じるようで嬉しくて。


「先生?私にもちょーだい?」


と、ビールを1口だけもらい・・・。


「にがっ!」と眉間にしわがよった私に「まだまだ大人の味が分からないかぁ」と言う先生。


「飲めるもん!」とビールをもう一口奪うと、やっぱりその味はほろ苦くて・・・。


もう二度とビールなんか飲まない!なんて思う私はやっぱり子供で・・・。


「先生?こんな子供な私でいいの?」と聞くと


先生は「うん、亜美がいい。」と私に微笑んでくれた。



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