昼の眼鏡は夜の華
小雪と小春
『小雪ちゃん』


声をたどると、
真っ赤なソファに座った二人の男性。

少し頬が上気している。
既にお酒がまわっているようだ。


『御指名ありがとうございます。』


軽く会釈して、腰を落ち着ける。


『小雪ちゃんって若いよね〜』

『はい。まだ一年目の新人です』



小雪は長い髪を肩にかけて、慣れた手つきで水割りを作る。


『いや、そうじゃなくて、歳だよ歳。
何歳なの?』



『ピッチピチのハタチです。』

小雪は少しおちゃらけた笑顔で答えた。


何度目だろう
この質問。


される度に私は嘘をついている。


未成年

本当は18で
まだ高校に通っている。




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