昼の眼鏡は夜の華
『眠い…眠い。』
『もぉー、小春ってば、さっきから眠いしか言ってないじゃん。』
あれから
タケルのUMAの有無についての議論を聞き続け、
結局昼間は寝れなかった。
記憶が飛びそうな午後の授業をなんとか耐え抜き、
やっと最後のチャイムが鳴った。
『帰って即寝よう!』
『ホント眠いんだね〜
マジ家で何してんの?』
…う。
アイには…まだ言ってない。
水商売やってること。
…なんとなく。
『いやぁ〜パソコンにハマっちゃってね
なかなか止めらんないの』
『ふーん。程々にね』
小春は少しおどけて答えた。
声が震えてるのをバレないように。
嘘はつき慣れてる。
でも、アイにはあんまりつきたくない。
『何だろう…あの車。』
ふと不思議そうにアイが指差したのは、
校門を出たとこど真ん中。
黒光りする高級車が、
下校中の生徒の目を釘づけにしている。
『…あ。』
眼鏡掛けてるからよく見える。
後部座席に座ってる人。
…優さんだ。
どーしよ…
どーしよどーしよ!!
眠くて頭が回んない。
なんで!?優さん学校にいるし!!
目立ってるし?!
…もしや。
昨日酔ったついでに言っちゃったとか?
そうこうしてるうちに、
優さんとバッチリ目が合ってしまった。
『小春ちゃん。』
『もぉー、小春ってば、さっきから眠いしか言ってないじゃん。』
あれから
タケルのUMAの有無についての議論を聞き続け、
結局昼間は寝れなかった。
記憶が飛びそうな午後の授業をなんとか耐え抜き、
やっと最後のチャイムが鳴った。
『帰って即寝よう!』
『ホント眠いんだね〜
マジ家で何してんの?』
…う。
アイには…まだ言ってない。
水商売やってること。
…なんとなく。
『いやぁ〜パソコンにハマっちゃってね
なかなか止めらんないの』
『ふーん。程々にね』
小春は少しおどけて答えた。
声が震えてるのをバレないように。
嘘はつき慣れてる。
でも、アイにはあんまりつきたくない。
『何だろう…あの車。』
ふと不思議そうにアイが指差したのは、
校門を出たとこど真ん中。
黒光りする高級車が、
下校中の生徒の目を釘づけにしている。
『…あ。』
眼鏡掛けてるからよく見える。
後部座席に座ってる人。
…優さんだ。
どーしよ…
どーしよどーしよ!!
眠くて頭が回んない。
なんで!?優さん学校にいるし!!
目立ってるし?!
…もしや。
昨日酔ったついでに言っちゃったとか?
そうこうしてるうちに、
優さんとバッチリ目が合ってしまった。
『小春ちゃん。』