昼の眼鏡は夜の華
家の玄関を開けると、
思い切り息を吐く。
今日は色々あって、
気持ちが落ち着かない。
今日のような事で気持ちがこんなに揺れてるなんて、
告白してくれたタケルに申し訳ない気がする。
大体、店に来る時点で本気の恋愛望んでなんか…
優さんもきっと。
あの優しい言葉も、視線も、指先も
上辺だけ。それだけなのに。
『私、馬鹿みたい。』
小さく呟くと、少し心が軽くなったような気がした。
今は、自分が自分で分からない。
考えれば、考えるほどに。